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Posted by namjai at

2015年08月24日

テロその後

フランスの特急でテロが発生。
自動小銃を持つテロリストを、
乗客の米兵が取り押さえ、
事なきを得たらしい。

アフガニスタンでも爆弾テロで16名が死亡したらしい。、

絶えないテロ。

タイの未差別テロから、
一週間が過ぎよとしている。

テロがあってから、
予定を変更して出国した外国人は、
そんなに多くはないと思うが、
入国を中止した旅行者は結構多いのではないだろうか。
もしそうなら、
この2、3日で観光客が減っていくことになる。

先程、買い物のついでに、
近くの飲み屋街を見たが、
閑古鳥が鳴いていた。

尤も、この近辺の飲み屋街は場末感溢れ、
観光客はあまり寄り付かず、
タイに沈没している不良白人が、
溜まっているバーが多く、
普段から客は少ないから、余り参考にならない。

テロの犯人はまだ捕まっておらず、
犯行声明も出ていないので、
未だに、テロの目的が分からない。

当局は、10人以上の組織で、
用意周到に計画されたテロとの見方を示しているが、
本当にそうだろうか。

爆弾の入ったリュックを置いて、
逃げるだけなので、
そんなに難しいことではない。
個人を狙っての犯行ならば、
それなりに計画を練る必要があるだろうが、
無差別ならば、
格好の場所が至るところにある。

爆弾については良く分からんが、
タイにはブンバンファイというロケット祭りがあり、
竹と塩ビパイプで作られた、
電柱ほどの長さのロケット花火のバケモノを、
高度3キロほども上昇させる祭りが、
東北地方の彼方此方で毎年行なわれている。
つまり、火薬の入手はそんなに難しくない。
爆弾とロケットどちらが困難か分からんが、
そんなに大差はないだろう。

防犯カメラにしっかりと写っている点、
それに、現場への行き帰りに、
顔を覚えられる危険のある、
トックトックやバイクタクシーを使用している点などは、
プロの仕業とは思えない。

バイタクの運ちゃんは、
タイ語でも英語でもない言葉を電話で話していた、
と証言しているので、
外国人の仕業の可能性は高いが、
案外、社会不適合者たちの犯行かもしれないな。

それにしても、
まだ、テロが起こる可能性はある。
わしの行動範囲では、
特に警備が強化されている感じはない。

犯行組織が分からなければ、
どこが狙われるか検討も付かない。
当分、人が集まる場所は近付かない方が賢明だろう。。。。。
  


Posted by ひよこ at 00:04Comments(4)四方山話

2015年08月19日

無差別テロ

昨夜19時頃、バンコクでテロが発生。

テロがあった場所は、
わしのアパートから数キロメートル離れているが、
爆発音が響き騒動が伝わって来る筈もなく、
気がつかないまま。

今朝の出勤でも街中に変化を感じることもなく、
会社に出社して初めて知った。

死者22名負傷者120名以上。
邦人1名が重体。外国人の死者も多い。

卑劣極まりない無差別テロ。

軍政の対立勢力が犯行を行ったとの見方がある。
観光に打撃を与え、
つまり減速気味のタイ経済に急ブレーキを掛け、
現軍政を混乱させるのが目的だと言うのだ。

その可能性を完全に否定する訳ではないが、
わしは違うと思う。

何事にもいい加減なタイ人ではあるが、
宗教に関しては敬虔である。

爆発した場所は、
願い事が叶うことで有名なエラワン廟。
ヒンズー教の神様が祀られている。

タイは仏教国として知られているが、
実は、ヒンズー教(バラモン教を含む)や土着の宗教が、
渾然一体となっている。
結婚式は神式、葬式は仏式、クリスマスケーキを食べる日本人には、
何となく分かることだろう。

仮に赤組だと仮定して、
イサーン地方の人々が支持している組織が、
宗教施設を爆破するとは到底思えないし、
もし、このテロがきっかけに、
軍政が崩壊し、
対立勢力が権力を奪い返そうとしても、
タイ人の拠り所である宗教施設を爆破し、
対立関係にない無関係の人を殺しているのだから、
世論を味方に付けることは無理だと思うのだ。

そうなると、イスラム過激勢力の仕業か。
タイ深南部では、
独立を目指すイスラム武装組織との紛争が絶えないし、
イスラム国の影が忍び寄っているのかもしれない。

そうならば、偶像崇拝を禁ずるイスラム過激勢力が、
この場所を選んだのも分かる。

ただ、その場合は犯行声明が出される筈。
まだその情報はない。

仮にイスラム過激組織の犯行だとすれば、
次は、酒と女に溺れる歓楽街が危ないかもしれない。

それにしても、
このテロで観光客が減ることは必至。
スケベ親父と酔っ払いが、
歓楽街でお金を落とさなくなると、
経済が悪化、
円安で海外投資を控えている日系企業は更に渋り、
その波を受け我社は傾き、
人員整理、
真っ先に切られるのは当然わし。

今年中にはこんな事になるかもしれない。
  


Posted by ひよこ at 02:06Comments(2)四方山話

2015年08月01日

生ビール

今日から8月ですな。
一年中暑いタイでは季節感に乏しいが、
日本では夏真っ盛り。
今年は特別猛暑だとか。。。。
そんな時飲むビールは至福の時。

わしは歩いて通勤している。
暑い中、帰宅中にビアガーデンがあると、
思わず引き込まれそうになる。
アパートと会社の間に何箇所も繁華街があるので、
誘惑に勝つのは難しい。

数ヶ月前から開店していて、
欧米人で結構流行っているオープンエアーの店があるのは知っていた。
先日、その前を通ると、
道路側に改造した車を置きハンバーガーを売り出している。
その香りに誘われ、足を止め店を観察すると、
店の奥の方にカウンターがあり、
その壁際に蛇口がずらっと並んでいる。
どうもビールサーバー。
興味を引かれ敷地内に入る。

メニューを見ると何と40種類の生ビール。
種類によって値段は違うが、大体小ジョッキ220B中ジョッキ330B前後と強気の値段。
恐らく輸入品だから少々高いのは仕方ない。
グラスの大きさを聞くと、小ジョッキはワイングラス。中ジョッキでも入るのは500mlぐらいか。
高いな~とは思ったが、
今更帰るのも気が引けたので、
黒ビールの中ジョッキ330Bを注文。

運ばれて来たビールを一口。まあ、美味い。
まあ、わしの場合はビアチャンでもビアレオでも、まあ、美味い。

葉巻やパイプをくぐらせているヤンキーを眺めながら飲んでいると、ビールはすぐに底を付く。
「もう一杯如何ですか」とねーちゃんが聞きにくるが、
高いので飲む気になれず、お会計。

持ってきた伝票には、何と450B近く。
サービス料、消費税がプラスされている。

えええ~。タイでは普通、消費税込みの値段。
わしが行くような店にはサービス料は取られない。
お触りや裸のねーちゃんが踊っていてもサービス料はない。
勿論、この店にはそんなサービスはない。
高い。

それでも、客は結構いる。
観光客や駐在外国人が主な客層だとしても、こんな値段でも客が来るとは。。。住む世界が違う。

飲み足らないので、屋台に寄り、焼いた豚の尻尾、肉団子、豚の腸をつまみにビアレオの大瓶を2本飲む。
豚の尻尾はゼラチンでビールに良く合う。
これだけ飲み食いして会計は260B。
これでも随分と物価が上昇したな~という感想。

こんなところの方が落ち着くわしは、やっぱ、出世せんな。
  


Posted by ひよこ at 18:14四方山話

2015年08月01日

新国立競技場騒動についての所感

ザハ案の新国立競技場が出来ると、
東京体育館がしょぼく見えるから、
反対している。

テレビで司会の辛坊治郎がそんな事を言っていたのを聞いて、
思わず笑ってしまった。

確かに、あのコンペ案が実現していたら、
東京体育館は貝柱みたいだ。。。。

ザハ案が選ばれた時から、
あの案に反対していたのは、
東京体育館などを設計した、
恐らく日本で最も尊敬されている建築家の槇さん。
建築に携わる人で知らない人はいないだろう。
911で崩壊したワールドトレードセンターの跡地に建設した超高層建築の設計をした事でも、
その評価の高さが分かる。

ザハ案を選んだ審査委員長は、
これまた有名な建築家である安藤忠雄。
高卒でボクサー。
世界を放浪し、
独学で建築を学び、
秀逸な建築を数多く残し(結構取り壊された建築も多い)、
世界的な評価を受け、
東大の教授まで上り詰めた偉才だ。

槇さんも東大教授だったと思うが、
あの2人には何かあるのだろうか????

辛坊が、「安藤と飲みに行く」とも言っていたので、
恐らく、安藤から新国立競技場についての噂話や裏話を聞いているのだろうと思われる。

わしには、何故、こんなにも騒動になっているか良く分からんが、
その矛先は膨大に膨れ上がった工事費であろう。

橋下徹が、コメンテーターは勉強不足の小銭稼ぎと言っていたが、
専門家の端くれとして見れば、
確かに、にわか勉強でいい加減な事を言う人が多いと思う。

ロンドン五輪では幾ら、上海では幾ら、どこどこは幾らと言うが、
同じ競技場でも、
与えられた条件、建つ場所によって、
計画、工事費、意匠が異なるのは当然。

コンペなので、
ある程度与えられた条件があり、
それに対し、
建築家が様々なアイデアや思想で提案している訳だ。

屋根あり、8万人収容、様々な付帯施設などは、
与えられた条件である。
聞くところによると、
床面積がロンドンの2倍程度にもなっていたと言う。
それに地震国である日本に、
あの広大な競技場を覆う屋根、
(グランド上の屋根は、オリンピック後に施工となっても、
それを支える構造体(キールアーチ)は事前につくる必要はある)
物価の違い、
建材や職人不足による人件費の高騰、
などなど単純に比べることは出来ない。

基本設計完成時の見積金額(1600億ぐらいだったかな)から、
実施設計が終わった後の見積金額が2500億円に跳ね上がった不可解さ。
競争原理が働いたとも思えないゼネコンの選定。
赤字覚悟でも国家プロジェクトに参加したいとは考えていないゼネコンは、
足元を見て強気に出ているのだろうし、
政治家や官僚は、様々なしがらみから予算取りに躍起になっているのだろう。、
巨額が動くだけに、背景には様々な思惑がありそうだ。

コンペの審査委員長である安藤が実施設計に携わらないのは当然だが、
なぜか、今回は日建設計や梓設計などの大事務所が、
その主な業務を行い、
ザハ事務所は主体的に関わっていなかった模様。
勿論、膨大な作業をザハ事務所だけで行うのは無理にしても、
コンペに選ばれた建築家が予算も含め、
陣頭指揮をとり、旗振り役をつとめ、調整するのが当り前だと思うが、
そうなっていないのも、何かあるのだろうか。

歴史に名の残る建築は、
時の権力者が強権を行使した物、
反対があった物、
が多いのも史実。

モーパッサンがその姿と見たくないと、
中にあるレストランに入り浸ったとされる、
エッフェル塔はフランスの象徴になっている。

もし、当初のコンペ案が実現していたら、
東京五輪で世界中の人の注目を浴び、
東京の象徴、観光名所になっていたと思う。

他のコンペ案も見たが、
やはりあの案が突出してインパクトがあり、
公募コンセプトにも合致していた様にわしは思う。

結局、白紙撤回になり、
WTOの関係で、
再度国際コンペを行うらしいが、
屋根はなくすとか、
付帯施設を無くすとか、
色々と縮小している様子。

そりゃ、建築を縮小すれば、
工費も縮小できるわな。。。。

工期と予算ありきで、
実現する球技場は無難な案に纏まるのは必至。

「いちばん」をつくろう。
日本を変えたい
新しい日本をつくりたい
シンボルが必要
日本人みんなが誇りに思い
世界中の人が一度は行ってみたいと願う
世界史に、その名を刻む
世界一楽しい場所をつくろう
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/NNSJ/NNSJ.html

こんな言葉が羅列されていたのが、コンペの公募だ。
そして選ばれたのがザハ ハデット女史。

今度のコンペでは、

「にばん」ではダメなんですか
憲法は変わらない
昔はよかった。今の若い奴は全く。。。。
男のシンボル
日本人の誇りはTOYOTA
中韓は来るな
世界史に抹消され
世界一楽しいゴーゴーバー

とでもなるのだろう。
  


Posted by ひよこ at 17:42Comments(0)四方山話

2015年04月18日

ソンクラーン

あの馬鹿馬鹿しい水掛け祭りソンクラーンも明けた。

氷水を浴びせられ、
びしょ濡れになり、
寒さで震えていたのが、
もう遠い昔のように思われる猛暑に、
休みボケもあり、
何ともかったるく、
何もする気が起こらない。

もうすぐ仕事に現実に戻らなければならないと考えれば、
気持ちも落ち込むので、
久しぶりにブログの更新をしたいと思う。

今年のソンクラーンも、
飽きもせずに街に繰り出した。

目を輝かせ心底楽しそうに、
水掛をする大人達は無邪気で、
わしまで楽しくなる光景は、
今年も同じ。

がたいのデカイ欧米人が、
肩に大型水鉄砲を掛けて、
スタローンみたいに、
水を掛け合うのも、
見慣れた光景だ。

しかし、今年はそんな欧米人だけでなく、
黄色人種が目立ったように感じた。

恐らく、中国人に韓国人。
何故か筋骨隆々な面々が多い。

ルール無用のソンクラーン。

しかし、水を掛けられても怒らない、
露天などの店の商品には、
銃を向けない、
日が暮れたら、
基本的に水掛は終わりなど、
ある程度の秩序はある。

勿論、いい加減なタイの事なので、
歓楽街では、
夜遅くまで音楽ガンガン、
水浸しだが。。。。

しかし、今年は、
日が暮れても、
数人で水を掛けながら、
通りを歩くアジア人の若者が目立った。

型を気にしない自由奔放なタイのソンクラーンは、
今や世界的に観光客が集まる祭りになっている模様。

世界一外道なビーチではないかと思われるパタヤは、
隠居している不良外国人が多いが、
そこでは明日まで水掛が続くと言う。

何とも平和な銃撃戦だが、
それで良いのだ!!
と思う。
  


Posted by ひよこ at 21:01Comments(0)四方山話

2014年08月31日

隣の芝生は青い

この歳になると、
柔軟性に掛けてくる。
順応性もなくなる。

長年の経験から、
偏重し、偏見がある。

自分は大変な思いをしているのに、
他人は何て楽な事をしているのだろうと、
思い込むようになる。

共感が持てないようになった感じがしてならない。

今まで同じ現場にいた日本上司が、
他の現場へ移ることになった。

今の現場は、
色々な業種の人がいて、
わしらの業種は3人。
元々、わしは現場は専門でないので、
わし以外の2人がほぼ同じような仕事をしていた。

現場の目途もついたので、
3人もいらないと判断されたのだろう。
当然だ。

そこで、出て行く上司に、
もう一人のタイ人に引き継ぎを行うようお願いした。

上司 「顧客へ報告するため、出来上がったヶ所を図面に色塗りしてくれ」
ただ、それだけ。

引き継ぎ終了。

それを聞いたタイ人。
「それは、わたしの仕事ではない」

お前ら2人は今まで何しとったんじゃ!!
お前らは何様じゃ!!

今まで、現場は工期、品質共に問題だらけ、
それを事前に潰していた様な感じはない。

万里の長城と同じで、
もし、いる御蔭で、
問題が少なく済んでいたのかもしれないが。。。

最後にその上司は、
散々、訳のわからん、
全く共感できない自画自賛と、
他人の悪口、文句を言って帰って行った。

何だかな~。ふう。
  


Posted by ひよこ at 22:00Comments(5)四方山話

2014年06月24日

オーレーオレオレオレ

クーデターの御蔭で、
落ち着いた感のあるタイ。
軍政で今後どうなるのだろうか?
さて、数ヶ月前の話。

1回目 助けて!!警察に逮捕された。助けて 9:41:52

2回目 警察は8000Bで保釈してくれると言っている 9:44:58

3回目 口座は○○○○○ 9:48:29

4回目 この事は誰にも言わないで!!恥ずかしいから。嘘じゃない。本当にトラブルなの 9:53:42

5回目 私は被害者なの。助けて。 10:08:01

6回目 助けて!! 12:12:21

携帯電話にメールが入る。
その間に電話もあるが、当然無視。

しかし、しつこいし、、
多少の好奇心から電話に出ると、
落ち込んだ声の傍で、
「コケコッコー」
どこにおんねん。。。

タイにもあるオレオレ詐欺。
本人だったけど(悲)

お前にarrestやら bailやらsuffererなどの英単語を、
こんな短時間で書けるわけないじゃん。

皆さん、お気を付け下さい。
  


Posted by ひよこ at 14:34Comments(8)四方山話

2014年02月20日

環境の変化

警察とデモ隊が衝突して、
死傷者が出ているバンコクから、
10日ぐらい前から、
仕事の関係で離れている。

今住んでいるアパートの周りには、
雑貨屋と食堂が数件にファミマが1件。
バンコクのアパートとは、
雲泥の差。

バンコクでは、
飲み明かして虚ろな目をして踊っている、
欧米人やおねーちゃんを尻目に会社に向かうが、
ここでは、虚ろな目をしてウロウロしている、
犬を避けながら仕事に向かう。

この数年、
わしには特別な人を惹きつける絶大な何かがあるようで、
それまで会ったことがないような、
人格的に問題のある上司に悩まされている。
その反作用なのか、
何故か可愛いねーちゃんは逃げて行くが。。。

些細な事にこだわり、決定力が決定的に欠如し、目的が疎かになる人。
自己愛が強すぎ、事象を自分の都合に合せ自己正当し、嘘ばかりで、
何十回、何百回も同じ自慢話をする人、
いう事とやる事が全く違い、
何事も誤魔化し、分かったフリをして、何を言っているのかさっぱり分からない人。などなど。

今回も、大変、大変、大変と騒ぐ上司に、
自分は有能と勘違いしている上司が騙されて、
わしが駆り出されたが、
来てみても、
何が大変なのかさっぱり分からない。

仕事が無いので、この文章を書いている始末。

新入社員でも出来るような、
雑用程度の仕事なので、
仕事が出来る人なら、
逆に怒るだろう。

全く、お前と付き合うのが大変や~と言いたくなる。
まあ、考えようによっては、
これで給料が貰えるのでラッキーなのだが・・・

歳を取ったせいで、
考えが傾向し視野が狭くなったのか、
長年のタイでの生活で、
価値観や感覚が、
日本人のそれと完全にズレているのか、
被害者意識なのか、
自意識過剰なのか、
わし自身にはよく分からんが、
こんな人と付き合うのが苦痛だ。

当然なのかもしれないが、
駐在員様とは立場が違い、
越えられない壁があり、
堀がある。
話も合わない事も多い。

組織の論理が嫌になる。

巡り合わせ。
一つ狂うとこんなものかもしれない。

やはり、それはわしの言動や、
受け止め方に、
その一因があるのだろう。

今回の変化がきっかけになり、
歯車がピッタリとかみ合い、
あぶく銭が転がり込み、
美女がまとわりつき、
健康でウハウハ。

そうなりたいものだが、
何もかもが好転したら、
それはそれで、
その反動が大きいような気がする。

まあ、置かれている環境、立場で、
文句を言いながらも、
前向きに楽しむことが良いのかもしれない。

それにしても、
タイも好転の兆しがない。
同じことの繰り返し。

まあ、この騒動もいつかは収まるだろうが、
また、大きな遺恨を刻み込むことになるだろう。

そして、また同じことの繰り返し。
人間ってアホでんな。  


Posted by ひよこ at 00:42Comments(0)四方山話

2013年12月27日

今年を振り返って

2013年も残りあと僅か。
皆さんはどんな年でしたか?
わしは、始めちょろちょろ中ぱっぱ。

ソンクラーン前後の一番暑い時期と同じくして、
仕事も火が点いていた。

お客は日本人で仕事をするのはタイ人。
日本のやり方に固執する日本人では、
タイで仕事をするのは難しい。
わしの事は棚に上げ、
タイに長い日本人にロクな奴はいない。

こんな状態で、仕事がそう簡単に行く筈はない。
日本とは比較にならない位大変。

当案件では途中まで、
まずまず順調だっただけに、
緊張感が途切れ、
最後で躓いてしまった。

わしの部署が行っている仕事は、
我社の本業でないので、
タイの会社には、
そこら辺の事情を理解してくれる人はいない。
なまじ、知っているつもりになっているので、
始末に悪い。

雨季になり、
雨が降り出すと、
大火も徐々に鎮火し、
跡はジメジメ。
マッチでもライターでも、
灯油をかけようが燃えることがない。

休業状態。

経営者が泣いても蓋取らないよう、
机に向かいじっとしていた。

サラリーマンは出勤さえしていれば、
給料が貰えるので、
その点は楽。

まあ我社は巨大なので、
わしの経費ぐらい屁の河童。
厚顔無恥ながら、
このまま、このままの状態でいてほしいと、
毎日願っていた。

まあ、やる気のある馬鹿より、
やる気のない馬鹿の方がまだマシだろう。

来年はその罰が当たるかもしれない。

このままの状態なら、
事業縮小、現地採用解雇、
という事も十分に有り得る。
またまた路頭に迷うことになるのだろうか。

来年もこ今のままの状態を祈りつつ、
タイでのんびりと年を越すことになりそうだ。

皆様良いお年を!!
  


Posted by ひよこ at 01:04四方山話

2013年12月05日

お元気ですか

師走になり日本は寒い日が続いていると存じますが、
タイは乾季になり、
清々しくもあり騒がしくもある今日この頃です。
ご無沙汰して申し訳ありません。

今、手紙のやり取りで成立している小説を読んでいますので、
何故か感化されて文体が手紙風になっていますが、
私は、人のせいにして文句ばかりタレている内向き駐在員を尻目に、
何が楽しいのだろうと思いつつも、
私自身も代わり映えのしない日々を送っております。

先月は、ばあちゃんから金を送っておくれと何度も催促がありました。
ばあちゃんの田圃では、稲刈りは手作業。人の助けがいる。
また、脱穀するのにも機械使用料が必要なのです。

タイのイサーン地方では、
まだ感慨工事が進んでいないところが多く天水農業を営んでいます。
雨任せ天任せ。
雨季になれば田植えをして乾季に入ったころに収穫。
また来年の5月ごろ雨が降り始めるまでは農閑期。
出稼ぎの時期でもあるのです。

今日は国王誕生日で巷も静かですが、恐らくまた明日から騒ぎ出すことでしょう。
国王がお元気であれば、何らかの動きがあったかもしれませんが、
何せご高齢なので、期待できそうもありません。

今騒いでいるのは旧勢力側。
いわいる反タクシン派です。
元副首相がデモの先頭に立っていますが、
これは小沢一郎がデモをしているみたいなもの。
力づくで行政府を占拠したりして違法行為をしている。
お遍路をしている日本の政治家では考えられません。

タクシンの妹のインラック政権は、
バラマキ政策で農民を味方につけていますので、
選挙すれば現政権が有利。
過去3回もタクシン派が勝利しています。
そに懲りたか、旧勢力は選挙をせずに、
評議会で政府を決めると主張しています。
そんな無茶な。

いくら何でも時代を逆光するような主張は認められないでしょう。

でもこれだけ騒ぎを起し、金を突っ込んでいれば、
そう安安と引き込める訳にもいかない。
軍部を引き込み、恒例のクーデターで現政権を引きずり落とすつもりでしょうが、
軍部は何故か中立の立場。
現政権も今まで指を咥えていたわけではなく、
政権の権力を使い、軍部の切り崩しを行っていたのでしょう。

こうなると落としどころがない。

多数の死者を出し、あちこちを放火した数年前の二の舞になるかもしれません。

恐らく、日本でニュースを見ていると、
タイは厳戒態勢で大変な騒ぎになっていると思われるでしょうが、
今のところ普段の生活には全く危険は感じられません。
平穏です。

恐らくそれは余りイデオロギー色が感じられないからでしょう。

単なる利権争い。表向きには正義を叫んでいますが、
どちらも、身が潔白なわけではなさそうです。
正義感は盲目的になりますので質が悪い。
その点、欲の方が分かり易いわけです。

でも、これで観光客は確実に減るでしょうから、
経済に与える影響は大きいでしょう。
全くもって懲りない面々です。

まあ、良い面と悪い面は表裏一体。
だからタイは魅力的なのかもしれません。

観光客が減るでしょうから、
年末年始はタイはお値打ちかもしれません。

ぜひ、近くにお越しの際はお立ち寄り下さい。  


Posted by ひよこ at 19:47Comments(3)四方山話

2013年02月16日

組織

今年初めての投稿。
もう2月も中旬。
歳を取ると時間の流れが早い。

タイでサラリーマンになって、
2年目に突入。

今年も投稿が滞ることが多いと思うが、
サラリーマンをしていると書くことが少ない。
書けることも少ない。

何とも面白くない日々が続いている。
そこで、今年第一弾も会社の愚痴。

組織で仕事をしていれば、
色々と嫌なことも出てくる。
人間関係もやはり難しいし面倒。

わしは日本で会社を辞めてから、
一般的な道からは脱線して、
世間に対して決して自慢出来るような道を選ばず、
後ろめたい生き方をして来たから、
他人の目や世間体が気にならなくなったと、
自分では考えていたが、
会社に入り時間が経つと、
人に認めて貰いたい!!
わしの評価はどうなんだ?
もっと給料上げろ!!
という感情がムクムクと湧き出てくる。

案外、これがサラリーマンが懸命に働く源泉かもしれない。

この会社の本業はわしの専門とは畑違い。
わしの部署は新設に等しく、
皆寄せ集めで人数は少ない。
駐在員もいない。
同じ部署の人でも、
わしがしている仕事はちと違う。
誰もわしの業務のことは分からないし、
誰もわしの管理をしていない。
第一わしがどんな事をしているか知っている人も少ない。

楽と言えば楽で、
わしの性分にも合っているのだが、
現行の主要な仕事は、
色々と幸運に恵まれ、
奇跡的に上手く進んでいるので、
何もしていないように見えてしまう。

仕事が簡単に見えてしまう。

わしも、忙しい!!忙しい!!とアタフタとし、
それとなく上層部にアピールした方が良いかもしれない。
それが出世の道かも。。。
って現地採用には先は無いが。。。。

わしもこの状況のまま仕事をしていると、
昔のような会社人間に戻り、
組織の論理を第一に考え、
日本から赴任している日本人とも、
話が合うようになれるかもしれない。
今のように唐辛子とたっぷりと入れてパパイヤを摺り潰すのではなく、
ごまを摺るようになるだろう。

そうなれば、わしもやっと社会復帰したことになり、
正しい日本のサラリーマンとして、
認められるかもしれない。

でもあの駐在員たちと、
同じ様な考え方や生き方は、
何か嫌だ。

何でだろう?負け犬のプライド?
やはり、何か駐在員に、
嫉妬しているところがあるのだろう。

プール付きの高級コンドーに住み。
運転手が送り迎えして、
毎晩、日本料理屋で、
会社の愚痴を言いながら酒を飲む駐在員。

屋台でホルモンの煮込みを食いながら、
駐在員の愚痴を肴に、
安酒を飲むわしとは大分違う。

でも、やはりあの人達の様にはなりたくない。
あの人達は組織の中で、
揉まれ、溺れ、足掻き、傷を舐め合いながら、
蹴落としている。
それでも組織から逃れることは出来ない。
組織を拠り所にしている。
わしにはその様に見える。

やはり、その中にどっぷり浸かるのは、
負け犬には辛い。
  


Posted by ひよこ at 22:26Comments(2)四方山話

2012年12月29日

一年を振り返って

日本でサラリーマンを辞めたのが、
2001年の1月末。

正しいサラリーマンだったわしには、
有給がほとんど残っていたので、
12月には休みに入り、
タイとネパールをウロウロしていた。

今年になって、
前の業種に出戻ったので、
丁度10年のブランクになる。
一昔前。

しかも、出戻り先が日本ではなくタイ。
苦手な英語やタイ語に囲まれての業務。

今年の一年は色々な事があり、
もし、わしが長生きしたならば、
あの時のわしはな~と、
何度も何度も話すに違いない、
人生の転機と言って良い年だったと思う。

大いに悲しみ、嘆き、憤怒し、
そして、大いに酒を飲み、鬱憤を発散し、
遊んだ。
そんな年だった。


1年を振り返って見ると。。。。

この10年。
一番の働き盛りの時に、
のほほんと生きていたわしが、
社会復帰して通用するかどうか、
凄い不安だった。

でも、不思議なもので、
思ったより引き出しには昔の知識が残っている。
引き出しがどこにあるか探すのが大変なときもあるが、
まあ、何とかなる。

ブログを書いていたので、
文章を書くことも苦にならない。

CADも10年も使ってないと、
バージョンアップされ、
使い方も分からなくなっているが、
今はネットで検索すれば、
解説が出てくる。

便利な世の中だ!!

スケッチアップという3Dのソフトは、
何と無料。
十分に仕事で使える。
昔なら何十万とするソフトだろう。

無料なので、
お客さんも3Dの世界で、
物事を検討することが出来る。

便利な世の中だ!!

今の仕事は日本にいるお客さんとやり取りがほとんどだが、
そのほとんどはメール。

メールだけで様々な事を決めて行く。
昔なら図面を青焼きして持って行くか、
宅配便で送ったものだが、
今はメールに添付。
それで済んでしまう。

ホント便利な世の中だ!!
昔なら考えられない。

グローバルな世界。
日本にいた頃には夢にも思わなかった世界。
わしって何か格好いいと感違いしてしまう。

勿論、海外で仕事をすると困ること多い。

タイで一般的でない工法や材料もそう。
日本では当たり前でも、
タイで対応出来るかどうかが分からない。

そしてタイの法律。

タイは一応法治国家なので、
根拠となる法律ぐらい把握していないと。
お客さんと話が出来ない。

でも、タイ人に聞いても、的確な答えは返ってこない。
タイ語の法律は勿論読めない。

困ったことに、
「タイですから。。。。」
「タイではこんなものです。。。。」
「アンダーグラインドの世界です。。。。。」
みたいないい加減な考えが横行している。

確かにそんな面も多いのも分かるし、
それがタイの魅力の一つなのだろうが、
それでは困る。

それに、やはりタイ人との仕事。
感覚の違い、常識の違い、価値感の違いなどで、
苦労する。

まあ、相手も技術者なので、
知識も経験もある。

日本人同士なら、
味噌汁を作ってくれと指示すると、
出しはアゴにしますか?
それともかつおと昆布で?
具は大根で良いですか?
という話になるが、

タイ人だと、
味噌って?
海藻で出しを?
と言う所から説明がいる。

拙いタイ語で指示し、
それで、出来た味噌汁には、
唐辛子やカー、マナオ、パクチーが入っていたりする。
その方が美味しいと思っているのだから、
仕方ない。

今の会社では、
わしは現地採用の気軽な立場。
わしを管理する人も実質的にはいない。
業務のほとんどを自分で判断し、
自分勝手に遂行している。

日本から来た駐在員は何かと大変そう。
精神的に病む人も珍しくない。

やはり、どこか逃げ道を作っていることは大切なことだと思う。

今の会社は世界的な企業グループだから、
その傘下にいる利益は大きく、
安心する面はあるのだろう。
でも、それで精神が壊れたら意味がない。

一度、組織から抜けると、
そんな呪縛は馬鹿らしいことが分かるが、
中にいるとなかなか分からない。


まあ、今のところ、
大きな問題もなく楽しく仕事をしている。

しかし組織に入ると窮屈なこともあるし、
不満も出てくる。
入社当初は、入れただけで感謝していたのに。。。

人間って勝手なものですね。。。

正月休みは31日と元旦のみ。
2日から仕事。
さて、何をするかな。
どぅせ酒をくらって寝るだけの正月になりそうだが。。。。

皆様よいお年を!!
  


Posted by ひよこ at 17:50Comments(0)四方山話

2012年12月08日

父の日に思ったこと

父の日
12月5日は国王誕生日で休日。

母の日は王妃の誕生日。
この日も休日。

この両日は酒の販売を禁止していたように記憶していたので、
5日は期待せずに外に出たら、
ネオンが輝いていた。
ついつい寄って酔ってしまった。

通常通り酒の販売をしていたし、
飲み屋もほぼ普通に営業していた。

くだらん規制は無くなったのだろう。

父の日は帰省する人が多い。
父親に会いに行くのだ。

わしみたいに海外で生活していると、
帰省することは滅多にない。

特にサラリーマンになってしまったので、
今後は更に、
プライベートで帰国することが、
少なくなるだろう。

タイの正月は4月のソンクラーンなので、
西暦の正月は余り休みがない。

今の会社は日系なので、
多少はあるかもしれないが、
帰省するには、
短すぎるし、
席を確保するのも今からでは困難だろう。
そもそも先立つ物もない。

今年も暑い新年の迎えることになりそうだ。
さて、正月は何をするかな~。
  


Posted by ひよこ at 17:10Comments(2)四方山話

2012年11月16日

戦い

灯が落ちたネオン。
おばさんが、
未明まで繰り広げられた狂気を、
ホコリやゴミと一緒にホウキで掃き出している。
欲望やウサや怒りや悲しみ、そして一時の歓喜も、
重力に抗うことは出来ず、
床に舞い落ち、
ごちゃごちゃになり、
モップで拭かれる。

巾員数m。
長さ200mもみたない通りの早朝は、
思いのほかに綺麗に掃除されている。

通勤、通学する客を乗せた、
バイクタクシーが引切り無しに通り過ぎる。

歓楽街の早朝に見られる、
殺風景な気怠さは感じられない。

日常が戻った歓楽街。
消えた派手な看板と、
閉まった店。
そこを、何事もないように学生服を着た学生が通り過ぎる。
何とも不思議な雰囲気。

その一方で、飲み屋で夜を明かした、
酔っ払いのネーちゃんや白人が、
千鳥足で歩いている姿があったり、
朝8時前だというのに、
ディスコ調の音楽がどこからか流れてきたりする。
この通りのどこかで、
まだ、狂気が続いているのだろう。

ソイカウボーイ。
タイでも有数の歓楽街だ。
ここの客はほとんどが外国人。
タイ人はほぼいない。

人間は綺麗事だけでは生きて行けない。
表があれば裏がある。
闇は暗いほど、
陽は眩しい。
光と影。
この影の部分が、
人々を引きつけて止まない。

この通りの店に、
タイ人女性の友達を連れて行ったことがある。
何か異次元の世界を見ている様子で、
後日「怖かった」と言っていたが、
表の人にはここは異次元なのかもしれない。
これも現実。
影に潜み輝く女性もいる。

これはタイに限ったことではない。
日本だって勿論ある。
ただタイはその敷居が極めて低い。

わしのアパートから会社まで、
歩いて30分弱。
丁度中間当たりにこの通りがある。
通勤の途中、
気分転換にこの通りを歩く。

清々しい朝に、
毒毒しい通り。
これから仕事をする身にとって、
何故か気負いがなくなる。

仕事が終わり、
帰りもこの通りを通ることが多い。
朝とは全く違う。
ネオンが輝き、
観光客が行き交う。
オネーちゃん、おばちゃん、オカマが、
だるそうに客引きをしている。

しかし、毎日のように通ると、
わしに声を掛けて来ることもなくなる。
今では、この通りの店に立ち寄ることもほぼない。

珍獣ハンターイモトのように、
めざせ!!全店制覇。とも思うが、
そんな気力も経済力もない。

それにしても、
会社からアパートまで、
歩いて帰る間に、
どれだけ誘惑があることだろう。
この誘惑に勝てる男はいない。
居たらそれは変人かホモだ。
あっちにフラフラ、
こっちにフラフラ。
煩悩との戦いは終わりそうにない。。。。。  


Posted by ひよこ at 01:28Comments(5)四方山話

2012年11月15日

ずれ

話が合わない。

タイ人とではない。
タイ人とはそもそもそんな難しい話が出来ない。

日本人と会話していて、
何か価値観や考え方みたいな物にずれを感じるのだ。

何でだろうと考えていたら、
わしの方が変のだと気が付いた。
一般的な日本人とは違って来ていると。。。

わしは日本のサラリーマンを辞めて、
十年以上が過ぎたことは何度も書いたが、
この激動の10年間で、
わしの考えや価値感が、
相当日本人の一般的なそれとは、
ずれて来ているのだろう。

わし自身はそんな意識はないのだが。。。。

タイに在住している人で、
タイに馴染めない人が居る。
特に真面目で年を重ねている人の中には。

歳を取るということは、
経験を積むということ。
その分、物事を判断する物差しは確立されているから、
同じ尺度の物なら決断が早い。
正確に測れる。
しかし、尺度の違う物は・・・・
解釈が狂ってくる。
当然正確に測れない。
中々順応出来ないのはその為ではないかと思う。

子供はまだ物差しが曖昧だから、
自分の尺度を変え易い。
つまり順応し易いと。。。

その代わり、異文化の中でアイデンティティーは破壊され、
それを再構築するには相当な苦難があるに違いない。



わしも日本でサラリーマンを続けていたら、
考え方はそんなに変わってなかっただろうと思う。
今ほどずれてはいなかったに違いない。

企業という傘から飛び出し、
肩書きのない世界で生きてきた経験は、
(日本人という肩書きは海外で生きる上では大きい存在だが。。。)
仕事の面で生かさせているかはどうかは分からんが、
生きる上では有益になっていると感じている。

常識はその地域に占める割合の多い人々の価値観で決まってくると思うが、
農業立国であるタイと、
サラリーマンが多い日本とは、
常識がもちろん違っている。

自然を相手にするということは、
インプットをしても、
思うようなアウトプットが出て来ない。

毎日、規則正しく肥料や水を与えても、
環境によって実の大きさや美味しさ、収穫量は違ってくる。
天候によっても大きく左右される。

計画性がなく、
刹那的なタイ人に、
タイで仕事をする日本人の多くは、
不満を感じるのだろう。

年を取れば取るほど、
自分を変えることは困難だ。
日本の価値観、やり方が正しいと刷り込まれている。


やはり海外で暮らすということは、
物差しを変える必要があるのだろう。
確立された物差しの尺度を変えることは困難だろうから、
新たに物差しを作る必要があるのかもしれない。

それに気が付き、
今までの物差しを捨てる。
それが海外で馴染めるかどうかのカギだと思う。

もし、わしがタイに馴染んでいるとしたら、
それは、単にいい加減な性格で、
何のこだわりも無いからかもしれない。。。。  


Posted by ひよこ at 23:10Comments(0)四方山話

2012年11月13日

記憶

もの食う人々
辺見庸著

手元にある文庫本を見ると、
平成9年初版とある。

わしの記憶が確かなら、
書店で平積みされていた本を手に取った記憶があるから、
その頃読んだのだろう。

結構、感動したのを覚えている。

今、わしが読む本は20Bの古本がほとんど。
古本屋の書棚にあったカバーもないこの本を見つけ、
新鮮味はないけど、
もう一回読んでみっかと購入。

本をめくる。

こんな内容の本だったけ???
覚えていない。
海外の食を扱った本という記憶はあるものの、
内容は全く覚えていない。
読み続けても思い出すこともない。

人間の記憶なんていい加減。
まあ、同じ現象を見ても、
人によって記憶される印象は違うのだから、
十数年前の記憶なんて、
ほとんどが自分の都合の良いように、
変換されているのだろう。

読むのは2回目(のはず)だが、
結構面白い。
それに、十数年前のわしと、
今のわしでは、
価値観、考え方が違っているだろうから、
感じ方は違っていただろう。

それにしても、
家でネットが出来るようになると、
やっぱり本を読むのが激減。

本は積まれたまま。
どうしたものか。。。。

話はガラリと変わるが、
脇腹が痛い。

昨夜、酔っ払って、
部屋の中でコケた。
酔っていたので、
あまり記憶がない。
そのまま寝たが、
今日は脇腹に激痛が走る。
相変わらずアホやな~。。。

こんな生活は、
十数年前と余り変わらない。

わしには、
品行方正な生活なんて無理やな。
まあ、こんな繁華街の真ん中に住んでいて、
飲むのを我慢できるような奴とは、
大きな壁があるような気がするけど。。。

今日は昨夜の反省をして、
飲まずに、
大人しくこのブログを更新しているが、
昨夜の記憶も薄れ、
脇腹の痛みが癒えたころ、
また同じ過ちをするに違いない。

記憶なんていい加減な方が、
人間が生きて行く上で、
都合が良いのだろう。

忘れることも才能の一つ。  


Posted by ひよこ at 01:33Comments(3)四方山話

2012年10月28日

酔っ払い

ヤードーン。
ラオカオと呼ばれる、
タイの焼酎に薬草や木みたいな物などを入れた酒。
香りが付き、
甘味もあり、
飲み易くなるが、
まあ、あまり勧める酒ではない。

安く酔えるのが取り柄。

我がアパート近くにも、
そんなヤードーんを出す屋台が何軒かある。
なぜかどこも、
酸っぱいマンゴーと、
ココナツだと思うが、
少し香りの付いた水が出る。

昨夜、正確には今日になるが、
夜中に酔っ払った勢いで、
その屋台に座り、
ヤードーンを飲み始めた。

すると、酔っ払いタイ人男性が来店。

そして、直ぐ後に白人が来店。

その白人は手に飲みかけのビアチャン大瓶。
左手には大瓶2本が入ったコンビニのビニール袋。
一目で酔っ払いと分かる。
タイ滞在が長いイタリアン野郎。
歳はわしと同じと言っていたので結構なオヤジ。

そのオヤジはタイ人にーちゃんが気に入ったらしく、
「お前は日本人か?顔が日本人みたいだ」
とちょっかいを出している。

本当の日本人であるわしには、
余り興味を示さない。

合気道をやっていると言っていたので、
日本が好きなのかもしれない。

タイ語と英語で、
やり合っていたが、
両者とも相当酔っているらしく、
段々とエキサイト。

力比べをしてみたり、
お互いの拳を殴り合ったりしている。

白人は陽気なのだが、
タイ人にーちゃんの方は、
相当興奮している。

わしは面白がって見物。
「まあまあ、落ち着け落ち着け」
とちゃちゃを入れる。

店のママがタイ人にーちゃんを宥める。
これ以上居ると、
本当に喧嘩になると思ったのか、
イタリアン野郎は、
わしらの酒代も出し、
フラフラと消えていった。

タイ人にーちゃんの興奮は収まらない。
まあ、タイ人は酔っ払うと喧嘩早い。
田舎の祭りや行事では、
喧嘩は余興もいたいなもの。

大体はおばさんが出てきて、
若いにーちゃんを蹴散らしているが。。。。

しかし、何だったんだろうう???
何か気に障ることでも言ったのか?
日本人に似ていると言われたことが気に入らないのか?
単なる酔っ払いなのか?
イタリアン野郎はホモなのか?

夜のバンコク。
眠らない街。
酒が様々な人種の胃に流し込まれ、
欲望が蠢き、
そして、
そこには、
当然ながら、
彼方此方で不協和音が生じる。

だからこそ、面白い街なのかもしれない。

  


Posted by ひよこ at 00:10Comments(4)四方山話

2012年08月21日

苦悩

悩んでいる。
この半年間悩み続けている。
どうしよう?
買うべきか買わざるべきか・・・・


今、わしの周りには、
40冊ぐらいの本が散らばっている。
寝転がって手を伸ばし、
触れた本を、
ぼんやりと眺めている。

履歴書の趣味の欄には、
海外旅行と読書と書く。
何となく格好良いからだ。

読書と言っても、
気晴らしに読める簡単な本ばかり。
エッセイとか旅本などなど。

バンコクに出てきて一番便利なのは、
日本語書籍の古本屋が多いこと。
先日も近くの古本屋を4軒梯子をして、
30冊近く購入して来た。
40Bの本2冊を除くと20B(中には10B)の、
投売りの本ばかり。
当然、古い。

日本料理は貧相。
料亭では食べた気がしない。
西洋女性は立っているときが綺麗だが、
日本女性は寝ているときが綺麗、
などと書かれてる本の発行年を見ると、
わしの生まれた頃だったりする。

バブルの頃に書かれた、
世界情勢や今度の日本の動向などを読むと、
結果が出ているだけに、
面白い面もあれば、
白ける面もある。

ベストセラー「ノルウェイの森」も最近読んだ。
しかも上巻だけ。
下巻を探しているが20Bの棚では見つからない。
この小説のモデルになっている、
学生寮に住んでいた元上司の事が思い出される。
「春樹は変な奴やった」、
確かこんな事を言っていた。


本に囲まれ過ごしていると、
賢くなった気分になり、
寝付きも良いので、
悪くはない。

でも、会社では、
資料作り、図面書き、3D作成など、
ずっとパソコンに向かっているので、
帰宅してから本を読むのは、
目につらい。
目が霞む。

そこで、ネットで動画を見るために、
ノートパソコンを購入するかどうか、
悩んでるのだ。
(今、持っているパソコンは無線ラン対応ではない)

悩んでいる最大の原因は値段。
安いので1万3千B程度。

日本円で3万円ぐらい。

こんな小銭で半年も悩んでいるとは、
わしの小者ぶりが良く分かる。

飲みに行くのを控えれば、
何とかなる値段だ。

悩んでいるのはそれだけでない。
買えば、くだらない動画をだらだら見てしまうのは、
わしのぐうたらな性格からして、
火を見るより明らか。

帰宅してからも、
パソコンに向かうのも、
何か嫌だ。
もっとアナログの世界、
オネーチャンに飲みものを強請られている方が良い。

禿げデブオヤジが、
オネーチャンに持てているのを見ると、
「馬鹿やのー、騙されて」
と思うが、
自分のことになると、
鼻の下を伸ばし、
良い気分になるのは、
何でだろう。

きっと、勘違いが、
世の中の男女関係を円滑にしているのだろう。

ネットの仮想現実と、
飲み屋の仮想現実。

飲み屋の方が、
やはり断然面白い。

現実は・・・・・
やはり逃避したい。  


Posted by ひよこ at 00:48Comments(11)四方山話

2012年06月03日

クビ

先のブログでクビになったことを書いた。
今回はもう少し詳しく考察してみたい。
しかし、近頃のわしの文章はくどいし、格好付け過ぎ。。。
更新が滞っているのは、
書く心境ではなかったこともあるが、
何故か気軽に書けなくなってきた。
ううーーん、
今回も読むのがうざったいので、
ご覚悟を。


凸凹の足元、
今やほとんど誰も使わなくなった公衆電話ボックスや、
歩道橋の階段や、
案内板や看板が場所を取り、
エロCD、如何わしいブランドのシャツや鞄、民芸品など、
様々な物を売る屋台が軒を並べ、
「社長、社長、見るだけただ。スケベ、安い」などと、
しつこく付き纏う客引きのオヤジに、
体の不自由な人、赤ちゃんを抱いたおばちゃんなどの物乞い、
秩序なくバスを待っている乗客の群れ、
セクシーな格好をして馬鹿な男を見定めているおねーちゃんに、
一見おねーちゃんより綺麗なオカマなど、
様々な人々と物で雑然としている。

そこへ観光客など夥しい人々が行き交う。
熱が篭り、芋を洗う状態で、
汗だくになり、なかなか前に進めない。

バンコク繁華街の歩道は兎に角歩きにくい。

わしはこんな歩道を歩くのは好きではないが、
バンコクでも格段と賑やかなスクンビット通りを、
ソイ7辺りからソイ33ぐらいまで飲み歩くのは、
結構好きだ。

白黒黄色。
ここら辺りは人種の坩堝。

タイ人は勿論、
アラブ系にインド系、
白人に中国、韓国、
そして日本人。

工事現場付近にはカンボジア人にミャンマー人(多分)。
目だけを出し全身をベールに包まれたイスラム教のご婦人も珍しくない。
民族衣装を着た黒人も多いし、
屯している黒人も目に付く。

凄い体しているな~と、
黒人女性をさり気なく、
しかし舐めるように見ていたら、
ギョロリとした目で睨まれ、
「何処行くの?」と手を握ってきた。

うーーん、そう言うことか。。。。
何処から来ているのだろう??

わしは多種多様な社会が、
種の保存の上では非常に重要だと考えているので、
この通りで様々な人々を眺めているのがとても楽しい。
(単一化、単純化している社会は滅びていく運命にあるのではないかと思っているので、
その意味では日本は危ないのではないかと思う。。。。)

この辺りが好きな理由の一つが、
ソイに入ると、
昼間から飲めるバーが多いから。
コンビニで買うより当然高いが、
タイでは昼間から酒を飲めるところは意外にも少なく、
朝や14時~17時までは酒の販売を法律で禁止しているぐらいなのだ。


先日も一人この辺りを暇に任せブラブラしていた。

適当な店に入り、
通り行く人々をぼんやりと眺め、
小瓶一本65Bのビールを、
瓶から直接飲む。

おねーちゃんに囲まれ、
とろけるような笑顔で上機嫌のハゲオヤジが、
「カンパーイ!!」を繰り返している。
良く見られる勘違いオヤジ。
日本ではサラリーマンの収入程度では、
おねーちゃんがこうも寄り付かないから、
タイに来た多くの中高年オヤジがこうなる。

会計で2000バーツ以上請求されて、
顔が地に戻っていた。
おねーちゃんのドリンク代は高いのだ。

タイに初めて来たころはわしもそうだった。

日本で随分悩んだ末に会社に辞表をそっと出したのが2000年末。

会社経営はその頃も随分と苦しく、
表向きは一応引き止めてくれたが、
退職願はあっさりと受理され、
正式に辞める前に、
1ヶ月以上の有給を使い、
憧れのタイに来た。

その時のわしは、
タイのいい加減さに浸り、
今後の生活のことなど、
すっかりと忘れさり、
今思えば恥ずかしいほど浮かれまくっていた。
21世紀をチェンマイで迎え、
その後、ネパールを廻ってから日本へ帰り、
2001年の1月末付けで会社を辞めた。

そんなことを思い出しながら、
ビール2本を胃に流し込み、、
130Bを払いチップ20Bを置いて店を出る。

眩しい。
細い目を更に細め俯き加減に歩き出す。

仕事がなく、
明るいうちから飲むビールは胃に沁みる。
しかし、素面では色々な事が脳裏をかすめ、
背に霊が絡み付いるように重い。
酔って面倒なことを麻痺させたい。

この辺りのバーでは明るいうちから、
陽気に酒を飲んでいる欧米人がいると思えば
一人哲学者の様に酒を飲む白人オヤジもいる。

夜になると一段といかがわしさが増幅され、
活気に満ちる。

露天でビールを飲みながら、
不気味に座っている(失礼な言い方だが、慣れていないのでそう思ってしまう)、
黒人グループもチラホラ。

イスラム教徒は買い物に忙しいが、
中には密かに酒を飲んでいる奴もいるかもしれない。

同じ人間でありながら、
肌の色も顔も体付きも言葉も文化も歴史も価値観も宗教も違う。

生きて来た歴史も環境も違うのだから、
考え方が違うのは当たり前。
世界で紛争が無くならないのも仕方ないと思えてくる。

しかし、ここではそんな違いなど、
ゴミ捨て場のように何でも飲み込んでしまう。
腐ったミカンにもゴミにも蓋をして、
無かったことにはしない。

それが、ここに人を呼び寄せる魅力の一つだ。

ただ、それは浅い関係だからこそ。
それが、深み嵌れば嵌るほど、
暗く複雑になって行き、
太陽の光は届かなくなる。


いつだったかタイの中華街ヤワラートでビールを飲んでいた。
隣の机では近所の知り合い同士だろうと思われる親父たちが、
ビールを飲んでいたが、
何語で喋っているのかよく分からない。
店のおばさんはタイ語で注文をとる。

親父たちに聞くと中国語とタイ語で喋っていると言う。

世界中に中国人は広がり、
我が物顔で、
影響力を増しているようだが、
東南アジアでは、
経済に占める中国系の割合は大きい。

タイでは、
混血化が進み、
タイ人化している中華系の人も多いと言われるが、
それでも、
政治、経済を握るのは中国系がほとんど。

日本という温室で育ったわしが、
中国人には到底適わないのも仕方ないのかもしれない。


スクンビット通りのソイに入り、
寂れた路地にあるバーに落ち着く。
2人の黒人女性が別々の席に座って、
一人で暇そうにしている。
何をしているのだろう?
結構可愛いな~と思いながら、
大瓶95バーツのビールを注文。
氷の入ったコップに金色の魔水を注ぐ。

隣は陰気な表情の白人オヤジが一人。

氷で薄まったビールが喉に心地よい。
溜息を付きながら、
酔いでどんよりした脳に、
先日の光景が蘇ってくる。
あれはなんだったのだろう。。。。


会議室の机の上に退職願を2通並べ、
「わしの方針に従えないのなら、これにサインしてくれ」
と社長が有無も言わせぬ口調で言う。
何か実感が無く、
もう一人の自分が、
他人の事を聞いているような不思議な感覚で聞いていた。

今まで意見の違いはあったものの、
特に歯向かったつもりはない。
ただ、わしは昔からそうだが、
管理されるのは余り好きではない。
自分の思う様に物事を進めたいのだ。

だが、この会社の中国系一族は何かと管理し、
細かい事まで口出しをしてくる。
人の意見は聞かない。

メールするときは、
社長にもCCを入れろと指示される。
第一、名詞に書かされるアドレスは会社のそれ。
社長がチャックしてから、
個人のメールに送られてくるのだ。

そんな不満が態度にも出ていたのだろう。

社長は、もう一人の日本人との関係も悪化していたし、
会社は問題が山積していて、
精神的に弱っていたのかもしれない。

「明日は○○との打ち合わせに行く」と社長に報告すると、
「行くな!!」と言ってくる。

日系企業のお客様で、
もう既に約束をしているし、
今までの経緯を考えれば、
行かない訳にはいかない。

日本人の社員同士で、
それぞれの得意分野を活かし、
助け合って仕事をしようと話し合っていれば、
「一緒に行動をするな!!」と指示される。

こんな状態では楽しく仕事が出来ない。
覚悟を決めるしかないか。。。

そんなことを話し合っていた折に、
会議室に呼ばれ、
わしともう一人の日本人に対し、
クビ同然の勧告。

こうなれば、
もう修繕不可能。

二人ともその日のうちにサインをして、
わしは、またまた、ぷー太郎に逆戻り。
当然、今後の生活のことで、またまた気が重い。

しかし、酷い会社だ。
わしはタイの会社はここしか知らないので、
何とも言えないが、やはり日本企業とは違う。

人の出入りが兎に角凄い。

ソンクラーン明けから、
隣の席の奴が来ない。
長い休みやな~と思っていたら、
辞めていた。
挨拶ぐらいせ~と思うのはわしだけでは無いだろう。

後ろの席で仕事をしていた奴は、
わしと顔を合わせようともしない。
口も聞かない内に、
1ヶ月ぐらいしたら来なくなっていた。

以前、このブログにも書いた、
ダイレクターのねーちゃんも、
1ヶ月ぐらいで辞めた。
一族と意見が合わなかったらしい。
「これからは、このダイレクターに全て報告せよ」
あの方針は何だったのか????

ダイレクターが入社して直ぐに、
優秀な工事部長が辞めていった。
心底嫌になったのだろう。

「わしは仕事が大好き。これからは全ての工事の面倒を見ろと、社長から言われている」と豪語していた、
胡散臭い工事部長も問題を起こしさっさと辞めていった。

こんな話ばっかり。

週に一人から二人は出入りしていたのではないだろうか。
これでは人は育たない。
工事が問題なく進むはずがない。
やる気のある奴ほど辞めていく。

残るのはイエスマンぐらいか。
長く勤めている人は本当に少ない。

中国人は血縁しか信用しないとい言われるが、
この会社の一族も他人を信用できず、
仕事を任せることが出来ないのだろう。

安い給料に少ない休暇でこき使い。
自分たちはベンツにアウディーにボルボを乗り回す。

まあ、貴重な経験をさせてもらった。
入社してみないと到底理解できない。。。。

いつの間にか夜の帳はすっかり下りている。
酔いも脳の芯まで浸かっている。
自分でも陰気くさいのが分かる。
黒人女性はこちらを見ることもない。
誰も相手にしてくれない。

千鳥足でアソークの方向へふらふら。
何もかもが面倒になり、
どうでも良くなる。


このところ悪いことばかり続くのは、
わしの発している何かが、
悪い何かを引き付けているのだろう。

わしが陽気であれば、
寄ってくるねーちゃんも多いはずだ。
陰気に飲んでいるから、
悲しい酒になる。

他人のせいにしたら、
いつまでも後悔は残る。

確かに仕事で結果が残せなかった。
超大型物件の受注手前まで行ったが、
駄目だった。
もっと、わしが仕事が出来たら、
回避できた問題もあっただろう。

わしはタイに住み着いているが、
やはり芯は日本人。
日本の企業で働いていたときの、
遣り方、価値観の方が是だと、
意識はしてなくても思い込んでいたに違いない。
それが、この会社に馴染めなかった要因の一つになっていたのだろう。

タイに移住したのも、
タイ人と結婚したのも、
料理屋を始めたのも、
こんな会社に就職したのもわしの決断だし、
問題の要因はわしにもある。

もし、あの超大型物件を受注していたら、
どうなっていたのだろうと思う。

恐らく、会社の実力では、
顧客の要求に答えることは出来ず、
品質、工期が守れず、
わしら日本人は、
米搗き飛蝗のように謝り続ける日々になったに違いない。

これは運が良かったのかも知れない。


もっと飲みたいという気持ちを抑え、
路線バスに乗り込み家路に着く。
バスの中で酔っ払いはわし一人。
日本では当たり前の様にいる公共交通機関内の酔っ払いは、
ここでは見ることがない。

酒に逃げても明日はない。
しかし、夜が明けない日もない。

泥のようにベッドに沈み、
意識が遠のく。

隣接する学校から、
校内放送が響く。
新しい朝が来た。
が、体がダルイ。


日本へ帰ることも含め、
どうしようかと思案していたら、
朗報が飛び込んできた。
あっさりと再就職が決まったのだ。
しかも、日本有数の大企業。

そろそろ運が廻ってきたのだろうか。
ここらで、悪循環を断ち切りたい。
錆付いた重く固いギアを何とか入れ、
前に向かって走りだしたい。

今度の会社はバンコクの中心にある。
飲み屋には事欠かない。
今後は陽気な酒になり、
可愛いねーちゃんが鬱陶しいほと寄って来るに違いない。
黒人女性も笑顔を向けてくるかもしれない。

きっと、見たことも無い実になるだろう!!
ただ金は残りそうに無いな~。。。。
  


Posted by ひよこ at 01:47Comments(6)四方山話

2012年06月01日

転職

「わしの言うことを聞かれないのなら、これにサインしろ!!」
突然でもないが、
まあ2、3日の内に、
俄かに暗雲がたち込め、
社長に呼ばれてこう言われた。

意見の対立はあったものの、
こんな事を言われるいわれはない。
とわしは思う。
日系企業ではまず有り得ないだろう。

こんなことを言われたら、
もうこんな会社で働く気持ちはなくなる。
その日のうちにサインした。

波乱万丈、人生色々。
わしの本望ではないのに、
本当に様々なことが起こる。

タイにはやられ放し。
やはり、感覚の違いが大きいのだろう。

しかし、ある人間関係で、
次の道があっさりと開けてきた。

明日から新しい環境で、
生活が始まる。

雨降って地固まる。
返ってクビになって良かったかも。
でも、今後の道が平滑であるかどうかは、
わしのこれからの働き次第。

まあ、わしの実力でどこまで仕事ができるかどうか分からんが、
生活する為には、
クビにならないよう頑張るしかない!!









  


Posted by ひよこ at 00:00Comments(3)四方山話