イサーンで胃酸過多の日々

タイ国旗が舞い、笛の音が響き、上空のヘリコプターに手を振り大歓声を上げる。
ほっぺには国旗のシール、手首には国旗と同色のリストバンド.
ピースサインをしスマホで記念写真。
休校になったのか子供達もドヤ顔で練り歩く。
笛やリストバンドなどのグッズが飛ぶように売れ、
売り子のおばちゃんも機嫌が良い。
何も知らずにこの場に来た人は『祭り』に迷い込んだと思うに違い無い。
これなら、メーデーの連合の集会の方が緊張感がある。

日本でも大きく報道されていると思われるが、
今日から反政府のデモ隊がバンコクの主要道路を封鎖した。
わしが勤務する会社の前の道路もその一つ。
通勤途中に当たる。

帰り際はロック歌手が大音響で演奏をしていた。
まるでコンサート会場のような雰囲気。

高架鉄道の下にステージが設置され、
道路には巨大なテント、
仮設トイレ、炊き出し、仮設診療所、そして、人人人。
車は完全に通れない。
どうも長期戦の模様。

道路を封鎖するのはどう考えても違法行為。
しかし、強制制圧すれば死傷者が出るのは必至で、
反政府側に有利に作用する公算大。
警察も黙認せざるえない状況だ。

微笑みの国のタイ人は一見温厚そうに見えるが、
実は激昂タイプが多い。
祭りなどでは、喧嘩が付き物。些細なことでの発泡事件も多い。

今のところ平穏な集会ではあるが、
何かが引き金になると、集団心理も手伝い、
暴動化することも否定できない。

両陣営では、そのきっかけになる鉄砲玉や暗殺など、
何らかの陰謀を企んでいることだろう。
しかし、それで事が大きくなることはあっても、
根本的な解決にはならないように思う。

ならば、落としどころは。。。

軍事クーデターしかないのかもしれない。

ところで、当社は通勤に危険があるようなら欠勤も仕方がないというお達しが出た。
そうすると、タイ人スタッフで出てきたのは僅か3人。
会社前の道路と言っても、
会社は封鎖さえたところから数百メートル離れたところにあり、
全く危険性はないのに。。。。
もしかしたら集会に参加した奴も何人かいたのかもしれない。