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ナムジャイブログ
ブログポータルサイト「ナムジャイ.CC」 › イサーンで胃酸過多の日々 › 2012年03月03日

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Posted by namjai at

2012年03月03日

大変遅くなりましたが新年のご挨拶

厄年は数年前に終わったのに、
昨年から続いている厄災は今年も続いている。
まあ、これも気の持ち様次第。
自業自得な面もある。
もっと前向きに考えれば良いのだろうが。。。。
わしはそこまで心が広くない。

西暦2012年、仏暦で2555年の年頭、
わしは大きな分岐点を曲がり、
再びフラフラと千鳥足で歩き出した。



キョロキョロしながら歩くオヤジをゴジラが睨み、
「アケミ」「花子」など狭い通りに何十ものクラブのネオンが
ゴルフ焼けしたオヤジの間抜けな顔を照らす。
「社長」「いらっしゃい」
化粧の濃い綺麗なおねーちゃん達が声をかける。

娘より若いのではないかと思われる女を連れて、
鼻の下を伸ばしたポロシャツオヤジが通り過ぎる。

ネクタイ姿の赤ら顔をしたおじさん数人が、
1人のおっさんを車に乗せ、
頭をペコペコ。
車が出ると、
ホッとした雰囲気が広がり、
残ったオヤジたちは談笑を始める。
もう一軒行くのだろうか。

ここは、新地でも中洲でもない。
タイのタニア通り。
日本人向けのクラブが所狭しと並ぶ歓楽街だ。

この通りにあるビルに古本屋がある。
一冊20Bで投げ売りをしていた、
古ぼけた文庫本を数冊購入した後、
コンビニで買った缶ビールを飲みながら、
通りで繰り広げられている光景をぼんやりと眺めていた。

この通りの店は日本の景気に無関係ではない。
バブル時に比べて客が少ないのだろう。
飲み放題1時間で600Bという店が多くあり、
呼び込みに忙しい。
近くのバッポン通りで、
ビールを飲むと小瓶で120バーツはするので、
タニアで日本のカラオケを歌いながら、
1時間で飲みまくれば、
そんなに高くはない。
だが、今のわしにはそんな金も惜しい。

わしは、日本ではしがないサラリーマンだった。
今一つ適応できなかったから、
今、こんな所へ住んでいるのだろうが、
それでも、
日本のサラリーマンの実態もある程度分かっている。

ここで飲んでいるサラリーマン達は、
タイの日系企業で働いているのだろうから、
その行動は日本的。

懐かしい。
日本のサラリーマンは大変だな〜と思いながら、
ビールを喉に流し込む。
何故か苦い。
何か虚しい気持ちに陥る。

車に向かって、
皆が一斉に頭を深々と下げる。
やっぱり何か変。
タイに住むようになって、余計にそう思う。

景気の悪い日本では、
この様な付き合い、接待は随分と減っただろうが、
ここでは、まだ古き時代の名残があった。
わざわざ日本からタイに来ている上司やお客様だから、
今でもこんな接待をしているのだろうか。
その日が金曜日だったので、
特に多く目に付いたのかもしれないが。

こんな日本社会に復帰するのが嫌で、
「今度が最後、帰ったら再就職]と心に決めながらも、
何度も何度もアジアへ向かう飛行機に飛び乗ったのは、
もう10年近く前。

それからイサーンに流れ着き、
自由気ままな生活をしていた。

それが。。。。。

今ではしがないサラリーマンに逆戻り。
しかもタイの会社。
何と、今年からバンコクで働き出したのだ。

昨年の後半は色々と問題があり、
新しい道を歩かざるを得なくなった。
様々な道を探っていたが、
結局は宮仕えの道しか先は見えず、
昨年末からタイで就職活動。

わしの経歴、能力でも、
拾ってくれるのは、
タイ人が経営している会社しか見つからない。

この会社は日系企業を相手に商売をしているので、
日本人が必要なのだ。

わしが相手をするのは、
お客様は神様だと信じ、
こちらを見下し、
社内での立場や保身を第一に考え、
会社に妙な忠誠心を持つ、
日本のサラリーマン。

当社で仕事をするのは勿論タイ人。
その間に挟まって、
わしは頭をペコペコ。

あああ〜嫌だ。
サラリーマン生活。

食堂経営は、
利益は少ないし、
体力的には辛かったけど、
女子大生相手にカツ丼を作っていた方がどんなに楽しいか。

こんな所に居ると、
会社やお客さんの愚痴を言いながら、
タニアで酒が飲みたくなる!!

「終わったら一杯行くか?」
という相手もおらん。。。寂しい。
  


Posted by ひよこ at 14:46Comments(2)四方山話