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ナムジャイブログ

2011年11月20日

村社会とTTP

自由貿易、国際化、改革。
日本は貿易立国でもあるから、
これらに賛同する日本人は多いと思う。

しかし、それらが自分の身に降りかかって来るかもしれないと分かると、
途端に反対する。

日本ではTPPの話題で盛り上がっているようだが、
今になって反対が多くなっているのは、
総論賛成各論反対、
そんな日本人気質が背景にあるように思う。

日本は村社会だと言われる。

島国の日本は災害大国で、
日本人は農耕民族である。
寒い冬もある。
囲まれた海のお陰で、
外国からある程度守られてきた。

日本人は、
日本風土に根差したコミュニティーを創り上げてきた。
風土が日本人気質を育んできた。

災害に見舞われても、
村社会で助け合い生きてきた。
村八分みたいな制度もできた。

だから、全体よりも局所。
自分の属する組織に忠誠を尽くし、
そのしきたりに従うことが最優先されがちだ。

それは今でも日本人の根底に残っているように思う。

わしもサラリーマン時代には、
会社の為にという意識は強かった。
その頃は、談合に対する批判が多かったが、
必要悪だと思っている社員がほとんどだったと思う。

偽装問題など会社の為に法律を犯す人も少なくない。
今はコンプライアンスとかいうのが、
会社でも流行っているようだが、
これも、会社を守るために、
コンプライアンスしましょう、
と思っているのではないか。
今の日本を知らないわしはそう訝しんでしまう。

今回の東日本大震災を見ても、
政府は全く機能しなかったのに、
秩序が守られたのは、
ある面、この村社会が機能したのではないだろうか。

どじょう総理は、
案の定、リーダーシップが取れないで、
批判されている。
鳩ポッポと馬菅は、
人格そのものに問題があるのではないかと疑うが、
どじょう総理はそうでもないと思うがどうなのだろう。

世界から賞賛された被災者。
献身的に援助活動をした、
自衛官に警察官、消防士。
ボランティア。
日本人は素晴らしいと思う。

その一方で、
同じ日本人でありながら、
政治家、官僚、マスコミ、東電、原発村は批判の的である。
もちろん、批判される立場なので、
ある程度仕方ないし、
批判が真実でない場合も多いとは思うが、
それにしても不思議である。

政治家や官僚、ジャーナリストになった大半の人は、
有能で大志を抱いていた筈だ。
東電や原発村だって、
有数の研究者や技術者が集まり、
経営者も財界の一線級のはずである。
だいたい一昔前までは日本の官僚は一流だと言われていた。

これはいったい何だろう???

一つはやはり村社会意識があるのかもしれない。
大局を見るのが苦手な民族なのかもしれない。
特に意識していないのかもしれないが、
自分の属する組織を守ろうという力が働くのだろう。

それに、長年に渡って作られてきた制度の問題なのだろう。
あらゆる制度が疲弊しているのではないだろうか。
例えば、官僚は事なかれ主義と言われるが、
そうなる何かがあるのだろう。
優秀で高潔な政治家や官僚の前には、
どうしようもない高い壁が立ちはだかり、
自分自身では良いことをしていると思っている人が、
足を引っ張っている。
そんな構図があるような気がする。

黒舟で明治維新を成し遂げ、
敗戦で焼け野原から戦後復興を成し遂げた日本。

TPPにそこまでの力があるとは思えないが、
世界で戦える制度に変える切っ掛けにはなるのではないだろうか。


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