2011年07月25日
雲南省旅行記その5
麗江一日目。
6時前に到着。
まだ暗い。
国内時差がないので、
この辺りでは、
夜は8時ごろまで明るいが、
朝は遅い。
オージーが古城まで一緒に行こうと言う。
わしは英語が苦手で、
オヤジと話すこともないが、
断る理由もない。
付いて行くことに。
駅には多くのワンボックスが待っていて、
観光客を相乗りして、
目的地まで連れて行ってくれる。
一人10元。
KKFで朝食。
オージーが奥さんの写真を見せてくれる。
若いて可愛い。
年齢差30近いのではないだろうか。
。。。。。
オージーと別れ、
わしは古城に足を踏み入れる。
瓦に特徴のある木造建築が軒を連ね、
狭い石畳の路地が迷路のように入り組んでいる。
水路が張り巡らされ、
柳の木と調和している。
早朝の古城はしっとりとしていて幻想的。
古城と言っても、
日本の城下町みたいな感じではない。
ウィキペディアによると、
中国では「城」という文字の本来の意味は防塁・城壁そのものを指していたが、後に城壁で囲まれた内部をも含むようになり、内城を「城」、外城を「郭」といった。
つまり中国で古城とは城郭都市のことらしい。
ただし麗江古城には城壁はない。
他に例が無いらしいが、
それでも古城と言えるのかな。
英語ではOld Town of Lijiang
麗江古城についてはこちらを参照。
http://japanese.cri.cn/chinaabc/chapter22/chapter220105.htm
思ったより広い。
路地は真っ直ぐでない場合が多く、
奥の建物になるほど正面を見せながら、
対面の建物に隠れて見えなくなる。
ついつい先に進みたくなる。
ぶらついていると、
方向感覚が狂い、
自分が何処にいるのか、
分からなくなり、
夢の中に迷い込んだような錯覚に陥る。
それでも、まだ見ぬ風景を求めて彷っていると、
いつの間にか見たことのある風景に出くわす。
先のところへ戻ってきているのだ。
坂道を上る。
いつしか公園の入り口。
丘の上から古城の全貌が見渡せる。
瓦屋根が敷き詰められているようだ。
曇っていたが、
遠方には山々が連なる。
絵になる景色だ。
瓦の特徴は、
棟や傍軒の先。
瓦を重ね、
天に向かってそそり立っている。
瓦の拭き方はよく統一されているが、
それ以外は結構まちまち。
壁の仕上げもレンガや土壁に漆喰、タイル、石などあるし、
2階建てが多いが軒高さは揃っていない。
屋根は切り妻がほとんどだが、
平入りが多いが妻入りも見られる。
でも、それらが単調になるのを防ぎ、
多様で変化のある空間を創りだしている。
家と家の間の収まりも面白い。
隙間が開いたままにしているところはない。
路地側は土壁やレンガで間を塞いでいる。
引っ付けて建てている場合もある。
その事で、連続性と一体感が増し、
より趣きのある町並みになっているように思う。
「火事 と喧嘩は江戸の花」
木造家屋が密集しているここ麗江も、
大火が一番の心配事だったに違いない。
家と家との隙間の収まりは、
延焼防止の役割も考えられているのかもしれない
古城内には新しいデザインの建物はない。
よって、昔の風情をよく残してはいるが、
ほとんどが観光客相手の食堂、ホテル、売店、みやげ物屋など。
勿論、昔の雰囲気とは大分違うだろう。
改修をしている建物も結構あったが、
わざと古く見せかけて、
造っているように感じた。
世界遺産なので規制があるのかもしれない。
古城の中は凄い人。
観光客であふれている。
そのほとんどが中国人。
欧米人にたまに出会うぐらい。
これだけ中国人の観光客が多く、
外国人が少なければ、
外人相手の商売をしなくても成り立つだろう。
外人慣れしてない人が多いのも分かる。
大きいリュックサックを背負い、
ヨレヨレの服を着て歩いている日本人を見かけない。
今時バックバッカーは流行らないのだろうか。
考えてみれば、
ここ雲南省は日本から遠い。
ここより近い観光地は多い。
わざわざ、ここまで来る人は、
何度も中国旅行をしているか、
中国を横断して、
ラオスかチベットに行こうとしている人ぐらいか。
結局、4日間麗江に居たが、
日本人と分かったのは、
70歳ぐらいのおばさん2人と、
電通のジャンバーを着ている通訳を連れた、
脂ぎった背広オヤジ2人だけ。
ガイドブックを見せてもらうことは出来なかった。
歩き廻る目的の一つは宿探し。
古城内にも宿は多い。
気になる宿があると値段を聞く。
100元から200元ぐらい。
観光地なので高い。
80元以下の宿を考えていたが、
100元までと思い直す。
そして、入った宿は、
狭い坂道に面したこぢんまりとた宿で、
入り口から中に入ると、
そこは中庭に面した客間みたいなロビー。
下階と上階に客室がある。
つまり入り口は2階。
お茶を飲んでいる太めのおばちゃんがいる。
おばちゃんと書いたが年齢不詳、
おねーさんにも見える。
場末のスナックにいるママさんといった感じ。
ママさんは愛想が良く、
頼みのしないのに部屋を案内してくれる。
今までにない対応だ。
部屋はトイレシャワーつきで100元。
悪くない。ここに決定。
荷物を置き、
食事に出かける。
夜の古城はロマンチックだけあって
一人ではめっちゃ寂しい。
それに高い。
ビール一本が15元ぐらいする。
スーパーでビールを買い、
外で飲む。
寂しい。
古城内にはバーもあり、
ステージで踊っていたり、
ショーがなされていたりして、
若者で大盛り上がり。
オヤジ一人ではついていけない。
宿に帰り、
棚にビールがあったので、
ここで飲むことに。
ここは一本4元と安い。
ママさんと椅子を並べ、
しっとりとグラスを傾ける。
窓からは麗江の特徴のある瓦屋根が、
重なるように見える。
良い雰囲気だ。
いつしか見つめ合い、
手に取って、
筆談。
そして。。。。。
パソコンの翻訳機能を使って会話。
次の旅先についての話になる。
このホテルでもツアーの仲介をしてくれる様だ。
パンフレットを見ていると、
シャングリアに行っても良いかな、という気持ちになる。
ただ、ツアーとなると同行するのは、
アベックとか団体の中国人になるだろう。
わし一人で参加して楽しめるだろうか。
今まで一人旅でツアーに参加したことはほとんどない。
どうしようか。
気が付けばもう遅い。
ママさんが電気を消す。
。。。。。。
早く部屋へ帰れ!!ということらしい。
6時前に到着。
まだ暗い。
国内時差がないので、
この辺りでは、
夜は8時ごろまで明るいが、
朝は遅い。
オージーが古城まで一緒に行こうと言う。
わしは英語が苦手で、
オヤジと話すこともないが、
断る理由もない。
付いて行くことに。
駅には多くのワンボックスが待っていて、
観光客を相乗りして、
目的地まで連れて行ってくれる。
一人10元。
KKFで朝食。
オージーが奥さんの写真を見せてくれる。
若いて可愛い。
年齢差30近いのではないだろうか。
。。。。。
オージーと別れ、
わしは古城に足を踏み入れる。
瓦に特徴のある木造建築が軒を連ね、
狭い石畳の路地が迷路のように入り組んでいる。
水路が張り巡らされ、
柳の木と調和している。
早朝の古城はしっとりとしていて幻想的。
古城と言っても、
日本の城下町みたいな感じではない。
ウィキペディアによると、
中国では「城」という文字の本来の意味は防塁・城壁そのものを指していたが、後に城壁で囲まれた内部をも含むようになり、内城を「城」、外城を「郭」といった。
つまり中国で古城とは城郭都市のことらしい。
ただし麗江古城には城壁はない。
他に例が無いらしいが、
それでも古城と言えるのかな。
英語ではOld Town of Lijiang
麗江古城についてはこちらを参照。
http://japanese.cri.cn/chinaabc/chapter22/chapter220105.htm
思ったより広い。
路地は真っ直ぐでない場合が多く、
奥の建物になるほど正面を見せながら、
対面の建物に隠れて見えなくなる。
ついつい先に進みたくなる。
ぶらついていると、
方向感覚が狂い、
自分が何処にいるのか、
分からなくなり、
夢の中に迷い込んだような錯覚に陥る。
それでも、まだ見ぬ風景を求めて彷っていると、
いつの間にか見たことのある風景に出くわす。
先のところへ戻ってきているのだ。
坂道を上る。
いつしか公園の入り口。
丘の上から古城の全貌が見渡せる。
瓦屋根が敷き詰められているようだ。
曇っていたが、
遠方には山々が連なる。
絵になる景色だ。
瓦の特徴は、
棟や傍軒の先。
瓦を重ね、
天に向かってそそり立っている。
瓦の拭き方はよく統一されているが、
それ以外は結構まちまち。
壁の仕上げもレンガや土壁に漆喰、タイル、石などあるし、
2階建てが多いが軒高さは揃っていない。
屋根は切り妻がほとんどだが、
平入りが多いが妻入りも見られる。
でも、それらが単調になるのを防ぎ、
多様で変化のある空間を創りだしている。
家と家の間の収まりも面白い。
隙間が開いたままにしているところはない。
路地側は土壁やレンガで間を塞いでいる。
引っ付けて建てている場合もある。
その事で、連続性と一体感が増し、
より趣きのある町並みになっているように思う。
「火事 と喧嘩は江戸の花」
木造家屋が密集しているここ麗江も、
大火が一番の心配事だったに違いない。
家と家との隙間の収まりは、
延焼防止の役割も考えられているのかもしれない
古城内には新しいデザインの建物はない。
よって、昔の風情をよく残してはいるが、
ほとんどが観光客相手の食堂、ホテル、売店、みやげ物屋など。
勿論、昔の雰囲気とは大分違うだろう。
改修をしている建物も結構あったが、
わざと古く見せかけて、
造っているように感じた。
世界遺産なので規制があるのかもしれない。
古城の中は凄い人。
観光客であふれている。
そのほとんどが中国人。
欧米人にたまに出会うぐらい。
これだけ中国人の観光客が多く、
外国人が少なければ、
外人相手の商売をしなくても成り立つだろう。
外人慣れしてない人が多いのも分かる。
大きいリュックサックを背負い、
ヨレヨレの服を着て歩いている日本人を見かけない。
今時バックバッカーは流行らないのだろうか。
考えてみれば、
ここ雲南省は日本から遠い。
ここより近い観光地は多い。
わざわざ、ここまで来る人は、
何度も中国旅行をしているか、
中国を横断して、
ラオスかチベットに行こうとしている人ぐらいか。
結局、4日間麗江に居たが、
日本人と分かったのは、
70歳ぐらいのおばさん2人と、
電通のジャンバーを着ている通訳を連れた、
脂ぎった背広オヤジ2人だけ。
ガイドブックを見せてもらうことは出来なかった。
歩き廻る目的の一つは宿探し。
古城内にも宿は多い。
気になる宿があると値段を聞く。
100元から200元ぐらい。
観光地なので高い。
80元以下の宿を考えていたが、
100元までと思い直す。
そして、入った宿は、
狭い坂道に面したこぢんまりとた宿で、
入り口から中に入ると、
そこは中庭に面した客間みたいなロビー。
下階と上階に客室がある。
つまり入り口は2階。
お茶を飲んでいる太めのおばちゃんがいる。
おばちゃんと書いたが年齢不詳、
おねーさんにも見える。
場末のスナックにいるママさんといった感じ。
ママさんは愛想が良く、
頼みのしないのに部屋を案内してくれる。
今までにない対応だ。
部屋はトイレシャワーつきで100元。
悪くない。ここに決定。
荷物を置き、
食事に出かける。
夜の古城はロマンチックだけあって
一人ではめっちゃ寂しい。
それに高い。
ビール一本が15元ぐらいする。
スーパーでビールを買い、
外で飲む。
寂しい。
古城内にはバーもあり、
ステージで踊っていたり、
ショーがなされていたりして、
若者で大盛り上がり。
オヤジ一人ではついていけない。
宿に帰り、
棚にビールがあったので、
ここで飲むことに。
ここは一本4元と安い。
ママさんと椅子を並べ、
しっとりとグラスを傾ける。
窓からは麗江の特徴のある瓦屋根が、
重なるように見える。
良い雰囲気だ。
いつしか見つめ合い、
手に取って、
筆談。
そして。。。。。
パソコンの翻訳機能を使って会話。
次の旅先についての話になる。
このホテルでもツアーの仲介をしてくれる様だ。
パンフレットを見ていると、
シャングリアに行っても良いかな、という気持ちになる。
ただ、ツアーとなると同行するのは、
アベックとか団体の中国人になるだろう。
わし一人で参加して楽しめるだろうか。
今まで一人旅でツアーに参加したことはほとんどない。
どうしようか。
気が付けばもう遅い。
ママさんが電気を消す。
。。。。。。
早く部屋へ帰れ!!ということらしい。
Posted by ひよこ at 16:56│Comments(2)
│旅
この記事へのコメント
ひよこさん、こんにちは!
楽しそうな一人旅、してますね。
ちょっとどっか行きたくムズムズしてきました。
雲南行くときは、ビールくれ、と書いてくれ、の中国語覚えてきます。笑
楽しそうな一人旅、してますね。
ちょっとどっか行きたくムズムズしてきました。
雲南行くときは、ビールくれ、と書いてくれ、の中国語覚えてきます。笑
Posted by miro at 2011年07月25日 18:26
miroさん。
こうして日記にすると、
記憶に残ることだけ書いていますので、
楽しそうに思えますが、
実際には退屈な時間も多かったです。
家族の事も気になりますしね。
でもたまにはこんな旅も良いです。
色々と刺激を受けました。
こうして日記にすると、
記憶に残ることだけ書いていますので、
楽しそうに思えますが、
実際には退屈な時間も多かったです。
家族の事も気になりますしね。
でもたまにはこんな旅も良いです。
色々と刺激を受けました。
Posted by ひよこ at 2011年07月26日 13:24