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ブログポータルサイト「ナムジャイ.CC」 › イサーンで胃酸過多の日々 › 2011年11月26日

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Posted by namjai at

2011年11月26日

盗難

大使館を出たところで、
「フジテレビですが、よろしいですか」
不意を付かれ、
インタビューに答えることに。
「何の用事で来られたのですか?」
「パスポートの申請に来ました」
「それは洪水で無くされたのですか?」
「全く関係ありません」
「洪水が迫って来ているのはご存知ですか?」
「今朝、夜行バスでイサーンから来ました、
普段は6時間半ぐらいですが、
10時間ぐらい掛かりました。
普段と違う道を通っていましたが、
それでも道は川の様でしたよ」

日本のテレビ局が取材しているぐらい、
洪水の真っ只中の11月始めにバンコクへ出た。

何故なら、
パスポートを含む財布を引ったくられたから。

10月初旬のこと。

昼間から酒を飲み続け、
泥酔した夜半、
歩道の植え込みに腰掛けた。

余程、酔っ払いだったのだろう。
おばさんが近づいて来たと思ったら、
先ほど金を支払い、
膝の上に置いていた財布を、
引ったくって行った。

にわかには何が何やら分からなかったが、
血の気が引き、
すぐに追いかける。
しかし、無駄、
誰もわしを相手にしない。

近くに交通整理をする警官がいたので、
「今、泥棒に合った」と訴えるが、
何食わぬ顔で、
「警察署に行きなさい」だけ。

わしは盗難防止というより、
酔っ払っての紛失防止のために、
財布はズボンと紐で結んでいる。
しかし、その時はベルトループが千切れてしまった。
はあ。。。。。

財布の中身は、
パスポート、キャッシュカード、現金。
痛い、余りにもアホ。

ポケットに700Bぐらいあったのがせめてもの救い。
さてどうしよう。。。。。
酔っ払った頭では、
妙案は浮かばない。

歩道に出ている屋台で、
麦酒を注文。
気持ちを落ち着かせる。

ホテルに泊まるお金はない。

そこで、うとうとしながら、
夜明けを待つ。

そして、ポリボックスに行くと、
ルンピニー警察署まで行けとの事。
近くのバイクタクシーで向かう。

警察署では、
盗難証明書を発行してもらわなければならない。
犯人を逮捕しようとは微塵も感じられない態度で対応してくれる。

日本領事館は歩いてすぐ。
係員に説明すると、
これも慣れた様子で、
「タイに滞在しているのなら、新規発行して下さい。それには戸籍抄本が必要です」

日本から送ってもらうしかない。
仕方なく、
そのままバスターミナルへ行き、
帰宅。
残り銭はほとんどゼロ。

実家に連絡して、
戸籍抄本と再発行されたキャッシュカードを郵送してもらうように手配。
キャッシュカードの再発行は手間がかかる。

結局、郵送されてきた10月下旬まで、
霞を食べ生き延び、
11月初めに再度上京。

その時は丁度、
ついにバンコクまで浸水した折。

どうなるかと思ったが、
まあ、バスは何とか到着し、
都心まで行くも、
洪水の影響はほとんどない。

困ったのは、
飲料水を確保するのが難しいのと、
コンビニの品数が少ないのと、
観光客が減って、
おねーちゃんにもててもてて思わず散財してしまうぐらい。

パスポートの申請に行くと、
面談室に通され、
事情説明。
「本来なら4日後ですが、
特別に当日発行しましょう」と、
もったいぶって言われる。
もちろん、
「ありがとうございます。助かります。
よろしくお願いします」と低姿勢で対応する。

その後、昼間から麦酒を飲み、
宿を取ったら、
夜行バスの疲れもあり、
思わず夢の中。
起きたら受け取り時間は過ぎていた。

翌日受け取りに行くと、
嫌味を言われたが、
何とかパスポート受理。

5800バーツもする。
盗まれたパスポートは2017年まで有効だったが、
まあ、ページの残りが4割ぐらいだったので、
しゃあないな~、と自分を慰める


わしはO-ビザでタイに滞在している。
新しいパスポートには、
もちろんその記載はない。

タイの入管まで行き、
転載しなければならないらしい。

しかし、近ころ転居した入管は浸水して、
11月から昔の建物で手続きを行っているとのこと。

その日は所要があり、
翌日、入管へ向かう。

着くと人が溢れている。

仮の受付で、
領事館から発行してもらった書類や、
申請書を提出する。

するとおねーちゃんがパソコンのところまで行き、
何か調べている。
しばらくして持って来たのは、
プリントアウトした、
わしの写真が載った、
入国情報。

おおおおお~。
やるの~。

係員のオヤジは、
これらの書類を持って、
出国しなさいと言う。

ビザの期限は後数日。

領事館から貰った案内には、
ここでパスポートへ転載してもらうよう書いてある。
しかし、何もしない。
余りにも混雑しているせいか。。。。

不安に思いながら、
気が弱いくせに、
自尊心の強いわしは、
分かったふりをして退出。

それから、ラオスに出国するまで、
ドキドキ。

数日後、コンケン→ラオスの国際バスに搭乗。
その日がビザの最終日。

通常、バスは入管で手続きを終えるまで、
待っていてくれ、
そのバスでラオスまで行く。

恐ろる恐ろる書類とパスポートを差し出す。
すると、「あの建物に行け」と言われる。

行ったところでは、
お偉いさんが暇そうにしている。

事情を説明すると、
何か面倒臭そうに、
手続きを始める。

ほっと一安心。
どうにか出国できそう。

でも後、どのくらい時間がかかるのだろう。
バスは。。。。。

外を覗くと、
車掌がわしを探しに来たのか。
こちらを見ている。

「わしは駄目、先に行ってちょ」
とジェスチャーで伝える。

はあ、これでビエンチャンまで出るのに、
またお金が掛かる。

自業自得。仕方ない。

翌日、ラオスのタイ大使館へ行き、
新しくO-ビザを取得。

これで、何とかタイに滞在できる。
しかし、何だかタイも飽きて来た。

嫌なことが重なっている。

やはり緊張感がなくなったのであろう。
酒での失敗が相次いでいる。

もちろん刺激が薄らいでいる。

東南アジアに初めて来た頃の、
楽しさは今はない。

盗難のアジはトムヤムクンより辛く酸っぱい。。。。。。  


Posted by ひよこ at 23:36Comments(0)